VTuberエージェンシー「VShojo」が閉鎖を発表 寄付金未払い問題が発端に

VTuber業界で注目を集めていたエージェンシー「VShojo」が、2025年7月25日に突如閉鎖を発表しました。

数々の人気VTuberを擁していた同社ですが、寄付金の未払いをめぐる問題をきっかけに、主要タレントが相次いで脱退する事態に発展していました。

VShojoの閉鎖とその背景

今回の発表は、公式Xアカウントにて行われました。

代表のJustin(Gunrun)氏は、会社の運営に失敗し、多くのタレントやスタッフ、コミュニティに多大な迷惑をかけたことを謝罪しています。

発表では、クリエイター優先の運営方針を掲げ、タレントのIP権保持を重視するなどの独自戦略に取り組んでいたことを説明しています。

しかし、収益化に失敗し、最終的には資金が尽きたことで運営継続が不可能になったと明かされました。

さらに、タレント活動に関連する資金の一部がチャリティ目的だったにもかかわらず、適切に処理されなかったことについても言及され、募金未払いの問題が表面化しました。

Ironmouseの離脱と寄付金未払い

発端となったのは、人気VTuber・Ironmouseさんの脱退発表でした。

彼女は、自身の収益から免疫不全財団(Immune Deficiency Foundation)への寄付を、エージェンシーを通じて行うよう依頼していました。

しかし、50万ドル(約7400万円)の支払いは1年以上にわたり行われていなかったことが明らかになりました。

Ironmouseさんは、現在この問題について法的手続きを進めているとしています。

Ksonの脱退とさらなる内部告発

Ironmouseさんの発言を受けて、同じく所属していたKsonさんも脱退を表明しました。

彼女もまた、2024年9月以降に発生していた収益の未払いを訴えており、日本支部とのやり取りの中で誠実な対応がなされなかったとしています。

配信内では、VShojoの日本支部代表と対話する場面もありましたが、最終的な解決には至りませんでした。

所属タレントの連続脱退と閉鎖発表

こうした経緯を受け、2025年7月下旬には、VShojoに所属していたほぼすべてのタレントが脱退を発表。

Justin氏は「この結果に至った責任はすべて自分にある」として、会社の閉鎖を正式に発表しました。

過去数ヶ月にわたり資金調達を行っていたものの、結果が出せなかったと説明しています。

タレントからの反応

VShojo閉鎖の公式発表に対し、Ironmouseさんは「あなたは私の心も、魂も、信頼も壊した」と強く非難しました。

Ksonさんも「なぜもっと早く状況を伝えてくれなかったのか」と発言し、日本支部に対しても虚偽の説明がされていたと指摘しています。

VShojo閉鎖に対するSNSの反応

寄付金が未処理であったことに対し「どこにお金が行ったのか」「ランボルギーニに使ったのか」といった皮肉交じりの投稿も多く見られました。

タレントの努力や信頼を裏切ったという失望の声も目立ち、「私たちの支援や信頼を踏みにじった」という反応が共感を集めています。

また、「PR担当すら雇えなかったのか」と発表文そのものに対して疑問を呈する意見もありました。

全体として、支援者やVTuberファンの間で深い失望と怒りが広がっている様子がうかがえます。

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