
VTuberグループ「VShojo」の閉鎖が発表された2025年7月25日、元所属タレントのVeibaeさんが、自身の脱退の経緯と運営側の問題点についてXで声明を投稿しました。
これまでNDA(機密保持契約)により口外を禁じられていた内容が、今回の閉鎖により無効となり、初めて詳細が語られた形です。
Veibaeが明かしたVShojo脱退の理由
Veibaeさんは2023年、VShojo側から非常に不利な条件を提示されていたと述べています。
その内容は、スポンサー収益の半分以上、グッズ売上の60%以上を会社側が取得するというもので、契約に関する質問に対してCOOが敵対的な態度を取ったことから、弁護士を雇う事態となったといいます。
Mythic経由で得たスポンサーについては二重に収益を取られる形になるため、そこを除外してほしいと要望したものの、会社側は拒否したとのことです。
最終的に「不要な存在」として扱われたことで、自ら脱退を決意したと説明しています。
NDAによる言論封鎖と精神的負担
脱退に際しては、他タレントへの情報共有を一切禁じるNDAへの署名を強制されました。
理由や条件について誰にも話すことができず、配信中やDiscord上で少しでも不満を示すと訴訟をほのめかされたとしています。
さらに、VeibaeさんとSilvervaleさんの脱退は同日に発表され、外部からは「自主的に去った」ように演出されたとのことです。
内部・外部の掲示板やSNSでは、両者を「問題児」扱いするような情報が意図的に流され、OTK加入の噂も広められたと述べています。
また、Nyannersさんも同時期に退所を望んでいたものの、運営の「ストーリー」に合わないという理由で引き止められたと明かしました。
報酬未払いと追加請求
NDAにサインした後、過去のスポンサー収益が一切支払われていなかったことに気づいたといいます。
また、記念プロジェクト用のアセットに関して、完成していない素材を送付されただけでなく、1万ドルの請求まで受けたと述べています。
2025年現在も支払いは完了していないとのことです。
運営体制に関する内部告発
声明の中でVeibaeさんは、VShojo内部の様々な問題点にも触れています。
まず、法務窓口として対応していた弁護士が、実際にはすでに法律業務の資格を失っていたことが明かされました。
タレント同士を比較し合うように仕向けられ、配信スケジュールの調整まで強要されたこともあったとしています。
他VTuber事務所への攻撃的な姿勢も問題視されており、とくにホロライブに対しては、社内で頻繁に中傷が行われていたとのことです。
Veibaeさんによれば、VShojoは「ksonさんと飴宮なずなを獲得した時点で、ホロライブは終わった」と確信していた様子で、Gunrun氏はホロライブを強く意識し続けていたと述べています。
※ksonは元ホロライブ4期生の桐生ココ、飴宮なずなはホロライブ3期生の潤羽るしあだとされている
こうした姿勢は、他社との健全な競争というよりも、執着に近いものであったと捉えられており、運営側の視野の狭さがうかがえる内容となっています。
元タレントマネージャーが半年間放置された末に「業務をしていない」として解雇された事例もあり、支援体制にも問題があったようです。
また、スタッフの一人であるMTDが不適切な言動で複数回注意を受けていたこと、退所後もVeibaeさんに対する中傷を他配信者に繰り返していたとする証言も紹介しています。
Veibaeの声明に対するSNSの反応
契約内容や言論封鎖の強要について「異常な運営体制だった」「誰かが法的措置を取るべき」といった声が多く見られました。
とくにMTDやCOOに対する批判が集中し、運営の透明性と倫理観に疑問を呈する意見が広がっています。
また、Veibaeさん、Silvervaleさん、Nyannersさんを「誤解されていたが、正しい判断をした」と支持する声も多く、「真実を語れるようになってよかった」とのコメントが寄せられています。
一方で、今回の件が他のタレントやVTuber業界全体に及ぼす影響を懸念する意見も見受けられました。
まとめ
今回の告発は、これまでNDAにより隠されてきたVShojoの実態を明るみに出すものとなりました。
今後、他の元タレントからも同様の証言が出る可能性があり、業界全体にとっても透明性と契約環境の見直しが求められる局面に差し掛かっています。
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